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シャトー・サン・ロー(Château Saint Lô)は代々受け継がれている地主によって所有され、その醸造所は16世紀のルネサンス及び宗教戦争の際につくられた農場を取り囲むように建てられたものです。19世紀中ごろ、この地にマンシュ県出身で貴族の血を引くJean-Baptiste de Remilly(4ページにリンク)がブドウ畑をつくりました。現在のシャトー(城)は19世紀末に彼の孫が建てたもので、素晴らしい緑で覆われた庭園の中にフロントナックの石造りの優雅なボルドー様式の姿を見せています

saint emilion chateau saint lo vin 現在、所有地は5つの歴史的な地域にまたがって18ヘクタールにも上っていますが、この5地域は13世紀にエドワード1世の勅命を受けてサンテミリオンの名称を謳う事を許可されています。このように農地が多岐にわたることは(7ページにリンク)、シャトー・サン・ローのワインの豊かさと同時に複雑さを表しています。土壌もさまざまですが、主に石灰製の粘土質土壌です。栽培されているブドウは、サンテミリオンの代表的な品種メルロが85%を占め、残りの15%はカベルネ・ソーヴィニヨンです。

土地は減農薬農法で耕されています。収穫量は短梢剪定によって厳しく抑制され、化学的な肥料は使用していません。ブドウはすべて手で摘まれ、醸造所に入れる前に丁寧に選別されます

16世紀の建物であるとはいえ、醸造所の内部はすべて改築されており、先祖代々のノウハウと現代技術を組み合わせたワインづくりを行っています。伝統を重んじた手法にのっとり毎年3分の1を新樽に入れ替える大樽での熟成を行っており、シャトー・サン・ローのワインに強さを表現させるだけでなく、調和と繊細さを与えています

瓶詰めは自前の設備を用いて、シャトー内で行われています。品質を保証するべく、最良のタイミングで軽くろ過しながら小ロットづつ瓶詰めしていきます

代々、シャトー・サン・ローは、テロワールを誠実に反映した素晴らしいグランクリュを毎年作り上げることに心を砕いています。


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